PFS、ハワイ語名「ʻŌnohiʻula(オーノヒウラ)」を拝受

      PFS、ハワイ語名「ʻŌnohiʻula(オーノヒウラ)」を拝受 はコメントを受け付けていません

 2025年11月19日(ハワイ時間)、国立天文台ハワイ観測所山麓施設において、超広視野多天体分光器PFS(Prime Focus Spectrograph)のハワイ語名命名式が執り行われ、新たに**「ʻŌnohiʻula(オーノヒウラ)」**(英語では”oh-no-he-oo-lah”といった発音になります)という名が贈られました。

 ハワイ語名の付与は以前よりPFSコラボレーション内で構想されていたものですが、2025年1月のコラボレーション会議で改めて議論されたのを機に、ハワイ観測所のPublic Information and Outreachユニットの支援を受け、本格的な活動がスタートしました。

 命名にあたっては、ʻImiloa Astronomy Center of HawaiʻiのDevin Chu博士を通じて、ハワイ大学ヒロ校のハワイ文化・言語学の権威であるLarry Kimura教授にご協力いただきました。Kimura教授は、Chu氏からPFS装置の圧倒的な機能とコラボレーションが掲げる壮大な研究ミッションに触れると間もなく、我々の起源を解明するという意味の込められたʻŌnohiʻulaを着想されたといいます。迎えた命名式当日、PFSコラボレーション代表(PI)の村山斉教授から直接、装置の仕組みや科学目標が改めて説明されると、Kimura教授は「やはりこの名前こそがPFSにふさわしい」との意を強くされたとのことです。

 今回の命名を機に、PFSやすばる望遠鏡、そして天文学の研究活動がハワイの地域社会により深く根ざし、地元の方々にとって親しみのある存在となることを切に願っています。

命名式にて、Larry Kimura教授(右)と村山斉教授(左)が ʻŌnohiʻula の意味や文化的背景と装置の特徴について語り合う様子。(Credit:国立天文台)

 命名式に先立ち、村山教授はマウナケア山頂にあるすばる望遠鏡を訪問され、まさに科学観測運用の真っ最中にあったʻŌnohiʻula PFS装置を見学されました。今回の村山教授のヒロ滞在は実質2日間と短いものでしたが、山頂施設訪問や命名式参加に加え、ʻImiloaでの一般向け講演や、ハワイ観測所山麓施設での研究者向けセミナーも精力的に行ってくださり、多岐にわたる交流が凝縮された滞在となりました。今後は村山教授をはじめ、世界中の研究者がʻŌnohiʻula PFSによって得られた科学成果をハワイの皆さんに報告し、さらなる交流を深める場を数多く創出していくことが目標の1つとなります。

ハワイ観測所山頂施設ですばる望遠鏡やPFSを見学する村山教授(左)カセグレン焦点に取り付けられたPFSメトロロジカメラの前で。(右)PFS分光器用クリーンルーム内の4台の分光器モジュールの真ん中で。(Credit: 国立天文台)